洋服に興味を持ち始めたのはいつの頃からでしょうか?
私は4歳くらいの時にはもう好きな服がありました。小学生になると自分の服は自分で選んでいました。
親が勝手に買った服は私の趣味ではないことがほとんどでした。
だから着たくないと駄々をこねたことも多くありました。
いつも喧嘩です。これが着たい!と思う服は親にとっては嫌いな服でした。
どうしてわかってくれないの?
しかし、どんなに喧嘩をしても折れることはありませんでした。
自分の好きな服をいつも着ていたい。その気持ちがとても強かったのです。
写真は今月号のフィガロです。
寒い季節だけどハワイの写真に心奪われました。
時々ファッション雑誌を購入します。
立ち読みもしますがやはり今年のトレンドは知っておきたい。
それと共に単純に素敵な洋服を見たいんですね。きれいなものを見ると心が洗われる。
実際に着られるの?っていうコレクションラインの服は多々あります。
以前は自分が着たい服を見つけるためにファッション誌を購入していました。
しかし、今は美しいものをただ見ていたい。そんな気持ちで見ています。
私もこの服を着こなせるようになりたい。
今シーズンはこれなのか~1枚欲しいな。
そんなことを考えながらパラパラと雑誌をめくる時間が好きです。
まさに妄想タイムですね(笑)
フィガロの中にステキな記事がありました。
シトウレイさんの東京ストリートニュースというページです。
F.O.B COOPのオーナー益永みつ枝さんのインタビューです。
「美しい」「美しくない」
この価値観はどこからくるのだろう。
何を美しいと思うのか。
読み進めるうちに、この気持ち忘れたくないなと思いました。
ファッションは美しいもの。
私は美しくいたいからファッションが好きだ。
美しく生きること、そのために何をすればよのか。
4歳の時にすでに美しいものを身につけて、自分を磨きたいと思っていたのだろう。
自分の気に入ったものを着る喜び、しあわせ。
この気持ちは、女として生まれた楽しみのひとつなのかもしれません。
好きな服って何かな?と考えたときに心が揺さぶられるデザインを着たいという気持ちが最初に出てきます。
自分が考える美しいもの。
それはどこにあるのでしょうか?
まだまだ知らない世界がどこかにあって、常にアンテナを張っていたい。
たぶん、それがトレンドをいち早く知りたいってことなんでしょう。
漠然とした気持ちですが、常に新しい何かを求めています。
そう、美しさは変化する。
そう感じながらもその中に変わらぬ美しさを見出したい。
私が思う美しさは常に生活の中にあったらいいなと思うのです。
それが自分のセンスを磨くことにつながっていきました。
学生時代にアルバイトを始めてまずそのお給料で当時どう知っても欲しかったものを買いました。
(余談ですが、
ツモリチサトのスカート、A.P FRANCEでセルジュのリングを購入したのです。
どちらもまだ手元にあります。
身に付ける機会は減ったけどどうしても手放せません。大好きだから手元にいてほしい。)
その後も自分が気に入った何年も着たいと思う服を少しずつ買い集めていきました。
ファッションは女性だけのものではないはずだ。
ファッションに関わる仕事がしたと東京家政大学に進学しました。
そしてアパレルメーカーに就職し、今でもこうしてファッションの仕事を続けています。
卒業してすぐはウィメンズのブランドで働いていました。
しかし、突然会社が倒産。転職を余儀なくされました。
私は自分の着ない洋服を販売してみたいと思い、メンズファッションの世界に足を踏み入れました。
驚いたことはメンズ業界を知るほどに女性のファッションの世界は無限であること。
そのことに気が付きました。
ウイメンズがあってこそ、メンズファッションが進化する、そう感じました。
流れるトレンドのスピードは違いますがどちらが後者でもありません。
人はみな女性から生まれてくる。というのと少し似ているかな。
根源は女性でありそこからウイメンズとメンズのファッションの世界が形成されるのではないか。
そんなことを考えました。
ファッションデザイナーって男性が多いように思います。有名デザイナーを思い浮かべてみてください。
いかがでしょうか?
美しさを感じる感性に性別は関係ない。
しかし、客観的であるほどに研ぎ澄まされた美がそこにある。
なんだか話が脱線してきてしまいましたが、フィガロを記事を読んでドキッとしてしまったのです。
毎日服を着るからこそ、そこに自分の美があることを忘れてはいけない。
それなのに、最近おしゃれを少し忘れてしまい手を抜いていたかも!
おしゃれを楽しんでいた自分はどこに行ってしまったの。そんな焦りです。
何を着てもそれは自分の選択です。
選択するときに私は頭を使っているのか?美を見出しているのか?
反省と共に自分の志にも新しい視点が生まれました。
もっと多くの人がファッションを楽しんだらいいのに!
という気持ちがあったからパーソナルスタイリストという形で仕事しようと決めたのです。
そうだ!それだよね。
自問自答をしてしまいました。
私が思う美しさは常に生活の中にあったらいいな、そう思っていたんだ。
自分が楽しんで服を着るのは、そこに何か美しいと感じるものを見出しているから。
この気持ち大切です。
買い物が苦手、服は着れればなんでもいい。そんな方が意外といらっしゃるのです。
少しでもファッションを楽しめて人生が美しいものになったらもっといいなって思います。
このブログがきっかけで誰かの美が開花したり、何かが変わったらうれしい。
書きながら、私はもう変わり始めました。
みなさまが思う美しいとはどんなことでしょうか?
そして、今自分が身に着けているものに美を感じていますか?
もし感じていなかったら、自分が持つ美しさの基準を見つけてみてください。
そうしたら何かが変わるかもしれませんよ。
それではまた。
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